一見効果がありそうなキーワード、あなたが思うほど検索されていません
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最終更新日:2023/11/07
SEOで順位さえ取れれば必然的に効果があると考えられる方が多くいらっしゃいますが、果たしてそのキーワード、みなさんのお考えほど検索はされているでしょうか?
実際の検索数をお伝えすると、そんなに少ないの!?と驚かれることも少なくありません。
〇〇というキーワードで検索がたくさんある→順位さえ取れれば必然的に効果があるだろう と考えられている場合、いきなり大きな誤算となり、作戦を考え直す必要があります。
検索数を調べてみよう
Googleで広告を出稿されている方なら使われていると思いますが、Googleのキーワードプランナーというツールがあります。
https://ads.google.com/intl/ja_jp/home/tools/keyword-planner/
ここから実際のGoogleの検索ボリュームが調べられます。
が
広告を出稿していないユーザーの場合、ものすごくアバウトな数字が表示されてほとんど参考になりません…
例えば、「注文住宅 名古屋」で調べてみると、広告を出稿していないユーザーの画面では「100~1000」と表示されます。110なのか、990なのかで大きく変わってきます。
広告を出稿しているユーザーの場合明確な数字がわかりますが、公開されているわけではないのでここでは仮に250とします。
ここでは「注文住宅 名古屋」というキーワードに焦点を当ててみました。
ここ名古屋にも注文住宅を受注される企業もたくさんあります。そうした企業さんたちはみな「注文住宅 名古屋」で1位を取りたい と思うでしょう。
「注文住宅 名古屋」で1位が取れたら、さぞかし効果があるだろう!と思うかもしれません。
しかし、実際の検索は月に250件程度です。 その中の50件くらいがそのキーワードを意識したあなたや、同業他社の人であって実際のお客さんになる人ではないかもしれません。
そうすると月200件程度です。
クリック率(CTR)を考える
検索順位1位だとしてもそのまま月200件のアクセスが拾えるわけではありません。
クリック率というものがあって、1位の場合
- パソコン:34%
- スマホ:31%
です。
ざっくりいうと、100アクセスあってもそのうち1/3程度しかクリックしてもらえません。 とすると仮に1位でも60件程度のクリック(アクセス)しかありません。
コンバージョン率(CVR)を考える
コンバージョン率というのは、コンバージョンのポイントをどこに置くかにもよりますが、例えば「資料請求」をゴールとした場合、100アクセスのうち何件の資料請求があったか? の数値です。100アクセスのうち1件の資料請求があれば1%ですね。
業種や商材、その他に行っているプロモーションなどでコンバージョン率は大きく異なるため、ここでは仮に1%にしておきます。
コンバージョン率は広告の場合10%近くとることもあれば、0.03%みたいなこともあります。 SEOでは広告ほど狙いすましたターゲティングはできないため、もっと落ちることも予想されます。
いったんまとめますと
- 月間検索数250 - 同業などを除いた数50(として) =正当なユーザーの検索数200
- 賞味検索数200 のクリック率33%として 実際のアクセス数 66
となると、1%のコンバージョン率があっても月に1件も資料請求につながらない ということになります。
もとに戻ると
「注文住宅 名古屋」で1位が取れればそれなりに効果がありそうだ と思っていても、実際は月に1件も効果が得られないということになります。
大誤算ですね。
まとめ
このように皆さんが思うより実際の検索数は少ないかもしれません。
検索ボリュームが少なければ当然効果はありませんし、検索数がどれくらいかは事前にわかるのできちんと調べてから戦略を練るようにしましょう。
検索数の調べ方
Googleのキーワードプランナーでは広告出向者じゃないと正確な数値がわからないと上述しました。
それに代わるツールもないわけではないですが、かなり数値がちがうためミスリードを防ぐためここでは記載いたしません。
制作会社に依頼しようとお考えの方は、その制作会社に聞いてみると良いかと思います。
その際にあらかじめ複数のキーワードを準備しておいて、それぞれどれくらいなのかを聞いてみても良いですし
逆に1つのキーワードを伝えてそれ以外のキーワードの提案なんかがあるかどうかを見てみても良いかもしれません。