中古車販売店のホームページ制作で絶対おさえておきたいポイント
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最終更新日:2024/07/19

この記事は中古車販売店、カーディーラーなどでこれからホームページを作ろう、リニューアルしようとお考えの方に向けて書いています。
中古車屋さん、カーディーラーのホームぺージ制作に必要なポイントは、その販売店の特徴によって変わってきます。
それぞれホームページに掲載するコンテンツなども違ってくるため詳しく解説します。
Contents
お客さんにとって中古車の購入はその車両と同じくらい販売店の信頼が重要
車の購入は1万2万のはなしではなく、数十万数百万のお金を支払うことになります。
当然失敗した時のダメージは大きく、「ステキな車での楽しい生活」のイメージと「故障などのトラブル」との落差の大きさがよりユーザーを不安にさせます。
とにかく「当店は安心して購入いただけるお店です」というのをあらゆる角度から伝えていく必要があります。
- 置いてある車は事故車や見えない故障や不具合を抱えている粗悪なモノではないか
- 販売店はどんなお店・会社か
- 営業マンはどういう人か
- 車に対する知識はどれくらい持っていて、万一にどれくらい対応してもらえるか
など
お店の外観や雰囲気もしっかりわかるように画像を掲載する
カーセンサーの行った調査「クルマの購入を思い立った段階で調べたこと」の4位に「販売店の外観・入りやすさ・雰囲気」が入っています。
1位:販売店の場所、2位:車体の大きさ、3位:価格 についで4位です。
クルマ屋さんはお店の人が思うより入店のハードルが高いものです。
出典:リクルート自動車総研(株式会社リクルート・カーセンサー)「中古車購入実態調査2023」報告書
https://www.carsensor.net/contents/skins/CMSsouken/pdf/67869_analyze.pdf
中古車探しはポータルサイトが圧倒的な強さを持っていることを知る
中古車関係は美容院や不動産、グルメなどと同じようにカーセンサーやGooネットなどの巨大ポータルが圧倒的な強さを持っています。
中古車を探す人もGoogleの検索からいきなり販売店を探そうとは思っていません。
まずはポータルサイトで地域や車種などから狙いの車がどこにあるかを探します。
ちょうど良さそうな車両が見つかったら一度見に行ってみたいと思うのですが、この時に「どんなお店なんだろう」と調べてみます。
この時に自社サイトの力が発揮されます。
見に行く前から半信半疑な気持ちにさせるのと、「安心できそうなお店だな」と思わせられるのとではスタートからすごく違います。
特殊車両は検索エンジンから直接探されることも期待できる
一般的な車両と違い、ちょっと特徴のある車なら検索エンジンからの流入も十分期待できます。
例えば「ジムニー」や「古いランクル」、「ポルシェ専門」、「カスタム車両」など、そういった特定のファンがいる車両などでは検索エンジンからの直接流入も期待できますので、以下のブログ、在庫車などをご参考ください。
ホームページの構成上違いがでる2種類の販売店
- いろんな車種をまんべんなく取り扱う一般的な中古車販売店
- SUV専門や軽自動車専門、特定の車種やメーカーなどの専門店
この二つで掲載する内容も少し変わってきますし、制作費用も変わってきますが
共通して必要なコンテンツは以下の通りです。
共通して必要な中古車販売店のホームページに必要なコンテンツ
ページ構成は以下の通り
- 自社の強み(選ばれる理由)
- 購入サポート
- アフターサポート
- 納車紹介(お客様の声)
- スタッフ紹介
- アクセス
- ブログ
- お問合せ
- 在庫車情報※
もちろんここに無くても独自のページを入れてもらって構いません。あくまで最低限です。
特に力を入れたいページ
③アフターサポート
中古車の購入はとにかく「壊れたらどうしよう」がつきまといます。この不安を払拭するため、どのようなアフターサポートがあるか、しっかりと明示しましょう。
特に保証に関する事項はとても大切です。
また、自社がどれくらいのスキルを持っていて車の修理や整備にどこまで対応できるかの記載もするようにしましょう。これの裏付けとして、「ブログ」内で様々な整備の様子を更新するようにします。
④納車紹介(お客様の声)
納車紹介はそのままお客様の声にもなります。③の「壊れたらどうしよう」に付随する「このお店大丈夫かな」という不安の解消に一番効果的なのがこの「納車紹介(お客様の声)」です。
ほとんどの人が納車時はうれしい気持ちでいっぱいです。車を購入してから納車までの間今か今かと待っています。
その幸せいっぱいのタイミングで、納車の様子の写真をとらせてもらって、お客様の声アンケートなどに記入してもらうようにします。
もっともよいコメントをいただけるのはこの瞬間しかありませんし、写真の掲載OKをもらえるのもこのタイミングです。
中古車販売店はGoogleの口コミとあまり相性が良くありません。
購入した車に故障などのトラブルがあった際お店が悪くなくても、その壊れてイライラしてるテンションでお店に問合せ、そこでちょっとでも機嫌を損ねると普段の何倍もの怒りにかわり、そのテンションのまま口コミを書かれるということも少なくありません。
Google口コミに悪い評価を付けられても、自社サイトのお客様の声に幸せいっぱいの写真や、担当の○○さんありがとう!などの声がたくさんあれば、顔の見えないGoogleのマイナス口コミの印象を打ち消すことができます。
中古車販売店のホームページの中では一番といっていいほど重要なページです。
ここは制作会社に言ってWordPressなどのCMSで自社で簡単に追加更新ができるようにしてください。WordPressなどを使えばそれほど難しい事ではないので、そんなに高い費用になることはありません。
⑤スタッフ紹介
最低でも写真、名前、職種(肩書)、一言コメントくらいの構成でスタッフ紹介のページを作ります。
スタッフの顔が見えるとこちらもお客様の安心につながります。
入れ替わりの激しいお店の場合、すでにいないスタッフがいつまでも掲載されていてはマイナスイメージにつながるため、こちらも制作会社に言って自社で更新できるようにします。
⑦ブログ
ブログと言うと今でもみんなで花見に行ったとか、事務所にいる猫がどうしたとかそんな日常の日記のようなことを思われることがありますが、そうではなく、車、中古車に関する「ユーザーが求めている情報」をプロ目線から書きます。
例えば、「中古車を購入する際の注意点やチェックポイント」「優良な中古車販売店の見極め方」もう少し深掘りして「ベンツを購入する際の注意点」や「アメ車と日本車の違い」「エンジンに優しいアクセスの踏み方」「エンジンオイルの重要性と種類」「梅雨に活躍するドライブグッズ」「自分でできるバッテリー交換の仕方」や
さらに踏み込んで「T32エクストレイル エンジンがかからない時のチェックポイント」など、車の形式まで踏み込んでも良いです。
実際の修理やメンテナンスの様子を「車名」「形式」「年式」「グレード」などと一緒に、「平成26年式 CV5Wデリカの冬タイヤ交換をしました」みたいな感じなど
車になにかトラブルややりたいことがあると、車名から検索はしますが様々な年式や型違いがヒットしてくるので、詳しい人は形式などと一緒に検索したりもします。
「ここでベンツのブレーキ交換もできるんだ(それなりのメカニックスキルがあるんだ)」というような感想を持ってもらうこともできますし、何しろこうしたブログ記事が検索エンジンに地味にヒットしていき、SEO効果にもつながっていきます。(ユーザーエンゲージメント)
車が入庫するたび、何年式のなんていう車のどんなグレードの何色で走行距離は何キロで、こんな特徴がある車が入庫しました。
という記事を随時掲載するのもアリだと思います。
たくさん写真を掲載するのも忘れずに。
欲しい車が見つかったらそれがどんな車なのか?を詳しく調べるものです。
そうしたユーザーのホームページへの自然流入を増やすのにとても有効ですし、ネタも尽きることがありません。
ぜひ力を入れてやるようにしましょう。
ただ、写真数枚とちょっとの文字のような薄い内容の記事を量産するとそれは「低品質コンテンツ」としてマイナスの効果になりますので注意してください。
⑨在庫車情報
これはいるかいらないか正直けっこう微妙です。
SUV専門や軽自動車専門、特定の車種やメーカーの専門店など特色のあるお店の場合。特に特殊なこだわった車両を販売している場合は確実にあった方が良いですが、一般的な中古車の場合今や中古車はカーセンサーやGooネットなどのポータルの力がすごく強いので、ほとんどの場合
- カーセンサーやGooネットで車を探す
- めぼしい車両が見つかったらその販売店を調べてみる
という流れになりますし、「在庫車」というボタンをクリックさせてカーセンサーなどのポータルの「このお店の在庫車一覧」などに飛ばせば機能的には足りてしまいます。
在庫車一覧自体はもちろんあった方が良いが、わざわざ高い金額を出してシステムを組んでまで在庫車一覧を自社サイトに掲載する必要があるか?ということです。
ネクステージさんのような大手であれば良いかと思いますが、そうでない場合システム構築の高い費用との費用対効果と自社サイトとポータルサイトでの在庫のずれなどを考慮すると、必ずしも「あった方が良い」とも言いずらいところがあります。
ポータルサイトのAPIなどと連携させて自社サイトに掲載する(安く実装してもらえる)場合はありだと思います。
逆に、下手にポータルに飛ばしてしまうとユーザーはそこから違うページを見に行ったりしてサイトに帰ってこないというリスクもあるため、そのあたりを天秤にかけて判断されると良いでしょう。
SUVに特化している。イタリア車に特化している。ジムニーに特化している。など、特徴のある販売店なら、その色を徹底的に出していきましょう
例えばボルボの購入を考えている人なら、「ウチはボルボの専門店です」とうたっている店があると確実に気にはなります。
他店に比べて知見も高いことがイメージできますし、丁度自分の探している予算内の車両があったらかなり購入の後押しになります。
さりげなくテキストで書いてあるみたいな感じじゃなく、画像やコピーで文章を読まなくてもしっかり伝わるくらいブランディングするようにしましょう。
お店独自のキャンペーンや特典などを新着情報でどんどんアップする
周年感謝際や新春初売りなど、ご来場者様には特典がありますよ。のようなものです。
ネクステージさんは
https://www.nextage.jp/shop/1175/campaign/index.html
「夏の大祭典売り尽くしフェア」や「夏の大商談会」「GWスーパーフェア」「新生活応援 春の大商談会」「他社決算徹底対抗フェア」など、特に時事的な何かが無くても打てるキャンペーンを次々行っています。
これらは特に何もなくてもやることができますし、それでにぎやかさや勢いも感じられ「何かオトクそうだ」という気持ちにもさせられます。
その他の店舗でも
カーセブン:https://www.carseven.co.jp/campaign/
ニッサン公式中古車:https://u-car.nissan.co.jp/campaign/
アップル:https://www.applenet.co.jp/cam/index.html
比較的大規模なお店を載せましたが、内容としてはどのお店でも出来るようなことばかりです。
ぜひやっていくようにしましょう。
特典としては
予約特典マックカード3,000円分プレゼント
買取店頭査定で有名メーカーカー用品6点プレゼント
夏を乗り切れスタミナ食品プレゼント
クイズに答えて新車を当てようというものまでありました。
まとめ
お客様が車の購入を考えて調べたことの中で、車体の大きさやスペックといったクルマ自体のことではなく、
- 販売店の所在地
- 外観・入りやすさ・雰囲気
- 保証の有無
- 販売店で実施しているキャンペーンやフェア
- 販売店の規模
- 販売店のブランド・歴史・専門性
- 販売員の礼儀正しさ、親しみやすさ
- 清掃・クリーニング
- 販売員の知識
など、お店の面でお客様が知りたいことを徹底的に伝えていくことが重要です。
更新項目も多いですが、これらは全てWordPressの範囲でまかなえ、大きな費用はかかりませんので是非制作会社に伝えて実装してもらうようにしましょう。