結婚式場のホームページ制作のポイント【参考になる結婚式場サイトリンクあり】
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最終更新日:2024/07/18
絶対にしくじれない!結婚式場のホームページに必要なポイント
結婚式場を運営されている方なら嫌というほど感じられていると思いますが、結婚式場関連の広告費の高さはすさまじいものがあります。ゼクシィなどに掲載する費用も他の業種に比べて高額ですし、Googleの検索広告でも「結婚式場 名古屋」的なキーワードでワンクリック300円~800円程度、こちらも高額です。
そのうえライバルも多い。
せっかくホームページに来てもらったユーザーにきちんと魅力を伝えることなく離脱されるなんて、そんなもったいない事はありません。
そんなことにならない様、結婚式場のホームページを作る上で必要なポイントをお伝えします。
Contents
大きく分けて2つの ポイント
式場を探す人にとって重要視される大まかなポイントとして
- 自分が主役の人生の晴れ舞台にふさわしい会場か?
- 招待したゲストに満足なおもてなしができるか?
この二つが大きな軸になりますので、ここを深掘りしてホームページ上でしっかり伝えていきます。
あたりまえ以上にデザインは重要
結婚式場を探す人が見るホームページなので、まずデザインが良くないと話になりません。
きらびやかさが必要だというわけではなく、写真の使い方、文字のサイズ感や行間、色合い、ホワイトスペースの取り方などなど、全体の空気感までこだわる必要があります。
ユーザーにちょっとでもやぼったい印象を与えることが無いよう、洗練されたデザインにしなければなりません。
ライバルとなる同業他社もこぞってステキなデザインのサイトを立ち上げていますので、それらと比べられて相対的に見劣りしないデザイン、ボリュームにします。
ターゲットはまずは女性。女性が没入できるビジュアル要素を
式場を探すのは主に女性です。ほとんどの場合男性が加わるのはだいぶ後の話なので、まずは女性が見て単純に「ステキだな」という印象を持たせるだけではなく「自分がその中にいる」没入感を持ってもらうことが重要です。
写真はとても大事
没入感を持たせるのにもっとも重要なのは写真素材です。会場の写真はもちろんですが、臨場感のある花嫁さんの写真。笑顔だったり、感動だったり、そうした写真の中の花嫁さんが自分になったような錯覚を持たせられる写真素材を使いましょう。
既に何件も結婚式を行ってきている式場であればお客さんに交渉して写真を使わせてもらったり、もしこれらか式場をオープンさせる場合で写真素材が無ければ、モデルとプロカメラマンを依頼して、多少お金をかけてでもクオリティの高い写真素材を準備するようにしましょう。
オリジナルの写真を使う
結婚式関連の写真素材はそこそこ充実していますが、そうした素材を使わずオリジナルの写真素材を準備するようにします。オリジナルではない素材だとクオリティこそ高いですが臨場感もないうえにどこにでもあるような雰囲気しか出せません。さらに言うとけっこうかぶります。
ここはお金を使ってでもプロに撮影を依頼したりお客様と交渉してオリジナルの写真を使うようにしてください。
ユーザーが求めている情報をわかりやすく、徹底的に伝える
式場を探すユーザーが求めている情報ホームページでしっかり伝える必要のあるコンテンツ
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料金
基本的な料金と何がオプションでそれくらいの費用がかかるか
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会場の雰囲気
自分の思い描いている結婚式、披露宴があげられる会場かどうか?特に披露宴会場より挙式会場の方が重要視されます。
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可能な演出
自分が主役になるための演出、ゲストを楽しませる演出はどんなことができるか?新郎新婦の趣味嗜好や余興などの特殊な演出ができるかどうか?
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ロケーション
遠方から来るゲストが不便なく式場まで来られるか?駐車場はどれだけ使えるか?宿泊の場合のホテルはどんなホテルがあるか?
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会場の設備
音響関係や映像を流すプロジェクターなどの設備はどんなものがあるか?新郎新婦、親族の控室、ゲストの待合室、喫煙所、子連れや高齢者への配慮、ゲスト用の着付けやヘアメイクなど
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料理
どのような料理、コースが提供可能か?どれくらいのレベルのどれくらいのクオリティのものが提供できるか?シェフの経歴や紹介とともに、写真なども使ってビジュアル面からも伝える
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写真や動画撮影に関すること
カメラマンは自分で手配してい良いか?式場にまかせる場合どういった料金体系でカット数はどれくらいか?など
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料金や支払い、オプション、キャンセルに関すること
結婚式にまつわるものはただでさえ高いという印象があります。またキャンセルに関するトラブルも度々目にするため、この辺りをしっかりと説明して安心感を与える
結婚式を実施する上で重視したいポイントTOP5
2023年6月時点で式場探し中の方へのアンケート結果
- 見積総額
- 料理
- 会場の雰囲気
- 衣装
- プランナー以外のスタッフの印象
※出典:結婚あした研究所(Wedding park)https://kekkon-ashita.weddingpark.co.jp/1364/
その他こまごましたものもありますが、大事な部分が薄れてしまわない様に区別するかある程度間引くことも必要です。
お客様の声を充実させる
当たり前のようにお客様の声を掲載すると思いますが、ただ単に固定で掲載するだけでなくWordPressなどのCMSを使ってどんどん追加、更新ができるようにします。
1組のカップルの結婚式、披露宴の様子をたくさんの写真とともにどんな式だったかをプランナーが書き、お客様にいただいたコメントもしっかり記載します。紙にコメントを書いてもらった場合はその紙の写真と文字起こししたテキストも掲載します。
お客様からお声をいただくために、事前に交渉をしておくことも必要になります。
お客様の声詳細ページをどのような構成でどのような見せ方をするか、自分たちで好きな時に好きなだけ更新できるようなCMSの導入など、制作会社としっかり打合せをする必要があります。
圧倒的認知度のある式場やホテルのホームページを参考にしない
地域によっては圧倒的認知度のある式場やホテルがあったりします。有名ホテルや目黒雅叙園など。
こうした式場はそもそも「パレスホテル」や「雅叙園」など、指名ワードで検索されます。そうした圧倒的な人気や認知度を誇るサイトとそうでない式場のサイトとでは、根本的な戦略が違うこともあります。
圧倒的な人気・認知度があるから、それがイコール「ホームページの正解」ではありません。
この辺りは制作会社のディレクターなどにしっかり相談するようにしてください。
やりすぎない
全体的にアニメーションなどもふんだんに取り入れ気合の入ったサイトが多いですが、エフェクトが多すぎて見にくかったり、そのせいで重くなり動作も悪くなっているサイトも目につきます。
JavaScriptやHTML5でバリバリ動かしてリッチなサイトになると、「おおーすごい!」「他の式場のサイトと比べても負けてない!」と一時的なクライアントの満足につながりやすいですが、ユーザーはたくさんのサイトを訪問して、最初のうちはともかく、いい加減探すのも疲れているかもしれません。
リッチデザインでゴージャス感を出すのも良いですが、あくまでユーザー第一で見やすさ、使いやすさ、軽さもおざなりにしないようにしたいところです。
多少高くついても実力のあるホームページ制作会社に依頼する
実力のある制作会社は費用も高くなりますが、ここはケチるところではありません。間違っても得意な知人、友人にたのむ。妙に安さを売りにしているところに頼むといったことが無いようにしましょう
- 夢を与えるデザインテイストが実現可能なこと
- たくさんの情報をわかりやすく伝えるための構成、導線などの情報整理能力とそれを落とし込むデザイン力
- お客様の声などの更新機能をCMSを使って安価に実装する技術力
- ライバルに勝つためのサイト制作にあたってのプロデュース力やディレクションができるかどうか
- 初期SEO対策能力
など、これらはなんとなくホームページをカタチにできるというレベルでは良いものが作れません。過去の制作実績などを確認し、様々な制作会社に話を聞いて依頼するようにしましょう。
例えば一般的な飲食店などは無意味に高額なホームページを作る必要はありませんが、結婚式場の集客は金額、ユーザーの利用頻度などを考慮すると、一般の飲食店とはぜんぜん違います。
費用も大事ですがスキルや実力をしっかり考慮して選ぶようにしましょう。
安物買いの銭失いになりやすい業種です。
秀逸な結婚式場のサイト
- The Okura Wedding TOKYO
https://theokuratokyo.jp/wedding/
写真を全面にだしオークラの威厳や高級感も世界観もアピールしつつ、「誓う」「祝う」「もてなす」「彩る」に分けて結婚式場に対してユーザーの求めている情報を整理して掲載 - 神戸北野ハンター迎賓館
https://kitano-hunter.co.jp/
あえて写真にもレトロ感のあるエフェクトをかけ、神戸の歴史、老舗感を演出。ウェブディングレポートでは、実際の式の様子を言葉少な目ではあるが、たくさんの写真で臨場感のある作りに。 - アニヴェルセル(各式場)
https://www.anniversaire.co.jp/
各地に様々な式場を持っているグループ。それぞれ式場ごとにサイトはあるがどれも秀逸。上記のオークラや北野ハンター迎賓館程の世界観を表現しているわけではないが、膨大な情報をきれいにまとめている。もう少しフォントの使い方やサイズ感、行間、カーニングを調整するともっと良くなりそうな気もするが、あえての狙いがあるのかもしれない。
ただ単にキレイなだけじゃない、結婚式場のサイトを作るなら一度は見ておきたいサイト。 - 八雲迎賓館
https://yakumogeihinkan.jp/
和よりのテイストでフォントの使い方、縦書きなどで世界観がしっかり表現されていながら、細かい情報の整理とデザインのなじませも秀逸。パーティレポートの内容も充実し、それぞれのレポートのタグによるグルーピングなども秀逸。WordPressの標準機能もうまく使い(たぶん)大きなシステム実装費用も乗せずに、高機能化もしている。
こちらも結婚式場のサイトを作るなら一度は見ておきたいサイト - LUCIS WEDDING
https://www.lucis-wedding.com/
デザイン、ボリューム、情報の整理などとても秀逸です。こちらも見ておきたいサイトです。
デザイン的にはステキなサイトが山ほどあります。
というか、やはりほとんどデザインにはこだわりアニメーションもふんだんに使っています。
その他
- ecruspose
https://www.ecruspose.jp/
ウェディングドレスのサイト。独自の世界観がしっかり表現されている
ドレスのサイトなのでコンテンツ細部までは見ていませんが、デザイン面ではよくあるウェディングドレスのサイトとは一線を画す秀逸なデザインです。
いかがでしたでしょうか?
結婚式場のホームページはどこもステキで華やかなものばかり。
でも、そのデザインや華やかさにばかり目を奪われていると、ユーザーに伝えなきゃいけない大事なポイントを逃してしまいます。
ほとんどの結婚式場が高いお金を使ってプロモーションしていると思います。
そのお金を無駄にしてしまわない様、練りに練ったホームページで集客できるようにしましょう。