しゃぶしゃぶ木曽路のDMマーケティングの一例

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最終更新日:2023/10/16

しゃぶしゃぶの木曽路からちょくちょくDMが届くのですが、面白いことに気が付きました。

まずは見ていただきたい。

まずは私宛に届いたDM(スマホでむりやりスキャンしたので少し画像が粗いです。)

 

娘1号(4歳もうすぐ5歳)あてに届いたDM

 

 

娘2号(2歳になったばかり)に届いたDM

 

中に書いてあることには特に気にも留めず、割引などの特典だけを見ていたのですが、先日娘1号(もうすぐ5歳)のDMをポストから出した時に少し違和感を覚えよくよく見てみると、もうすぐ5歳という「ひらがなが読めるか読めないか」の年頃の娘宛に、ほぼ全文ひらがなで、かつ、文章も「ありがとうございます」ではなく「どうもありがとう」のように小さな子が読んでちょうど良い文面で書かれていました。ほぼ全文ひらがななのに「木曽路(きそじ)」だけは漢字+読みかなという芸の細かさ。

3歳しか違わない娘2人ですが、娘1号には直接語り掛け、娘2号には何のことか全然わかっていないので、親に読ませる文面になっています。もちろん私には直接メッセージが書かれています。

WEBでのマーケティングやプロモーションを主に行っている私としては、正直今の時代DMなどの紙媒体の効果のほどはいかがだろう?正確な効果測定もできないのにもったいなくないかな?なんて思ったこともありますが、どれだけ見られているかどうかもわからないDMという媒体に対し、これだけ細かく使い分けてプロモーションを行う木曽路さんに脱帽です。

木曽路さんのことなので他にもさまざまな媒体でもプロモーションをされていると思います。
それらにもきっとこうした細かい点にまで行き届いたプロモーションをされているであろうことが予想されます。

何年たっても第一線に君臨するお店であるには、こうした細かいことの積み重ねなのでしょう。

そしてこれは誰でもできることです。しかしほとんどの店舗ではやっていないのではないでしょうか
あれだけ先を走っているお店でも地道にこうしたことをやっているのに、それを追いかけるお店がやらなくてはいつまでも勝てるわけがありません。

お店に行く動機付け(子どもが喜ぶなら行くか…)

奥さんはこれに便乗して「これは絶対にいかないといけない」「すぐ行こう。いつ行く?」と言います。

私としては木曽路に家族4人で行くとそこそこの金額になりますし、ほんとうは黙殺したいところ。

しかし、このDMを受け取った娘1号はこの文の内容にたいそう喜んで、このDMを「大事ボックス」にいれて大事にし、連れてってと言います。

自分の考えだけならたぶんスルーすると思います。美味しいけどやっぱ高いので。

奥さんが「行く」と言っても、どうせ支払いは私なのできっと無視します。

しかし娘に行きたいから連れてってと言われると、もう行くしかありません。

奥さんのインテリジェンス活動により娘がこのDMをもって「連れてって」と言ってきます。

マーケティング的には一番強い動機付けがされたことになります。

しゃぶしゃぶの木曽路と言えば、しゃぶしゃぶの店舗では一番知られているのではないでしょうか。

大手だから、体力が(お金が)あるから、強いのではなく、こうした積み重ねによって大手になっていったのではないかと思います。

飲食店さんや様々な店舗、私達も含めて見習っていきたいところではないでしょうか。

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