プロが教える!SEOのためにタイトルにキーワードを含めなくてもいいかもしれないわかりやすい事例
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最終更新日:2023/03/23
SEOを気にしだすと「タイトルにキーワードを含めた方が良い」「H1にキーワードを含めた方が良い」など、タグの中に狙ったキーワードを含めた方が良い という情報をよく目にしますし、実際にほとんどの人がそう言います。
間違ってはいません。
ページの内容をわかりやすくするためには、意識しなくても入ってしまうことも多いでしょう。
しかし、この「キーワード」を含める というのも、ものすごくもっともらしいですが、そこまでかたくなに意識する必要はありません。 特にキーワードを含めなくてもSEOとしては十分に戦っていけます。
Googleはページ全体を理解する
Googleは2020年BERTという人工知能の技術を発表しました。
それまでのGoogleは文章の中の単語(キーワード)を一つ一つ理解していましたが、BERTでは単語が置かれている文章の文脈を理解するようになりました。
例えキーワードが入っていなくても、全体の文脈で何のことを言っているかを理解できるわけです。
実際の例で見てみよう
実際に検索エンジンで「映画」と検索してみましょう
(Google Chromeのシークレットモードなど余計なエッセンスの加わらないモードで見てください)
1位:上映中の映画-映画.com
2位:映画.com-映画のことなら映画.com
3位:上映中作品||TOHOシネマズ
となっています。(2021年2月12日現在)
「映画」という単一キーワードで上位を狙うことは非常に難易度が高いことはわかります。そのなかで3位に
「上映中作品||TOHOシネマズ」が入っています。
タイトルタグに「映画」というキーワードは入っていませんし、Discriptionにも「映画」というキーワードは入っていません。 しかし、この難しいキーワードで3位にいます。かれこれ1年見てきましたが変動はありません。
さらに言うと、このページでは「映画」というキーワードで3位に入っているにも関わらず、h1にも「映画」というキーワードは入っていませんし、見たところmeta keywordに1つ入っているだけで、ほぼ見当たりません。
ページ全体を見れば、映画の上映中作品を並べていることはわかるので、GoogleのBERTは「映画」というキーワードがなくても「映画である」と判断しているわけです。
なので、ユーザーが混乱することもありません。
その結果、「映画」というキーワードがなくても「映画」で上位表示できているということになります。
とはいえ
あまりにも「タグにキーワードを含める」ということが超重要な感じで意識されることが多いので、それだけじゃないよ という意図でお伝えしておりますが、
ページの内容が映画のことを言っているのであれば、重複しますが、タイトルなどには必然的に「映画」は入ってきますし、どちらかというならきちんとキーワードを含めた方が望ましいです。
仮にこのTOHOシネマズのタイトルが
「上映中作品||TOHOシネマズ」ではなく
「上映中の映画||TOHOシネマズ」だった場合、3位ではなく2位や1位になったかもしれません。
TOHOシネマズは有名で、映画を見ようというユーザのほとんどがTOHOシネマズと書いてある時点で、半自動的に「映画のことだ」とわかるので大きな混乱はありませんが、これが例えば「名古屋駅西劇場(仮名)」という映画館の上映中作品だった場合、すぐに上映中=映画と脳内変換できないかもしれません。
上映とはほぼ映画のことなので、Googleは汲み取ってくれますが、
ユーザーが見た時の字面などのわかりやすさの意味でも、「上映中作品」ではなく「上映中の映画」などとした方が親切かもしれません。
まとめ
皆さんお分かりかと思いますが、なんといってもユーザーにとって有益なコンテンツが第一です。
タグにキーワードを含める などはやろうと思えばすごく簡単なことで、かつ絶対的な事のように思われがちなのでSEOにあまり詳しくない方にも良く言われますが、SEO的に良いからキーワードを含めよう というスタートよりも、「検索結果に表示される文字として、ユーザーにとって最適な言葉にしよう というスタートでタイトルなどは決めていけると良いかと思います。 その結果自然にキーワードが含まれる といった形がベストです。
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