キャッシュ(一時ファイル)について

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最終更新日:2023/11/07

ホームページを表示する際、ブラウザは指定されたURLにアクセスし、そのURLにあるデータをダウンロードします。
そのページを構成するHTMLやCSS、画像などのファイルですね。
これらを見ている人のパソコン(やスマホ)にダウンロードし一つの完成されたページとして表示します。

そのページに大きな画像や昔でいうフラッシュなど、サイズが大きいファイルがあると表示が遅くなりますし、サーバーやインターネット回線に負荷がかかります。

そこで、一度表示されたページはお使いのパソコン上に「キャッシュ」(一時ファイル)としてデータが残り、次にそのページにアクセスした時、新たにページを表示したように見えて、実はそのパソコンに残っているキャッシュを呼び出して表示します。

ですので、実はもうそのページは更新されて新しいものになっているのに、更新される前の古いページが表示されるということになります。

 

ページ変わってないですよ!

 

ホームページの制作時や更新時に「更新完了いたしました」とお伝えしても「変わってないですよ!」と言われることが非常に多くあります。

これのほとんどがこのキャッシュが表示されています。以前に表示した古いデータを表示しているのでそれは古いままですね。

そこで、キャッシュのクリア方法をご説明いたします。

キャッシュのクリア方法は厳密に言いますと、いろいろと難しそうな方法が多々ありますが、単純にウェブサイトで新しいページを表示するくらいであれば、もっと簡易的に更新できることがほとんどなので、その方法をご説明いたします。

本当はもう少しちゃんとしたやり方もあるのですが、だいたいがこれで解決しますので、ご確認ください。

 


 

最近はブラウザのリロードではほとんどクリアされない

ホームページを閲覧するブラウザには必ずついていますね。 このくるりんというアイコン
これをクリックすると更新されるところもありますが、画像やCSSといったデータはほとんどの場合変わらず古いデータを表示します。

追加:最近のブラウザではキャッシュを強く残す傾向にあります。
ページのリロードくらいではキャッシュはクリアされません。

 

cashe

 


 

①ブラウザの履歴の削除を実行

②キーボードでクリア

パソコンに詳しい人はこの方法でクリアを試みることが多いです。
この方法も100%ではないですがリロードよりもキャッシュが削除される確率が高いです。

Windowsの場合

キーボードの『Ctrl』+『F5』のボタンを同時に連打

Google Chromeの場合

キーボードの『Shift』+『R』を同時に連打

MACの場合

キーボードの『コマンド』+『R』を同時に連打

これでページがリロードされ、新しいページが表示されます。

連打と書きましたが、これも数回でOKです。

あまりやりすぎてはサーバーにもインターネット回線にも負担をかけるので注意しましょう。

 

③スマホ(iPhone)の場合

スマートフォンはほぼ確実に光やwifiがある環境のPCと違い、外で携帯回線を使ってWEBページを表示するという前提があります。

このため、いたずらにデータ容量を消費しないよう、また、毎回全データをダウンロードさせて表示が遅くならないよう、よりしつこくキャッシュが残る傾向にあります。むしろGoogleもWEB制作者に対しキャッシュを残すように設定するよう推奨していたりもします。

これは通常のWEBの閲覧などにはとてもやさしい仕様ではありますが、制作時などのチェックには非常に厄介です。何しろ細かく修正したものをアップしても、キャッシュが残っていると上述した通り新しいデータをダウンロードせず、端末に残ったデータを表示するので、修正や更新した点が反映されません。

そこで、一般的に一番多く利用されているiPhoneのSafariでのキャッシュのクリア方法をご説明します。

①「設定」の中の「Safari」をタップ

iPhoneを開き、「設定」の中の「Safari」をタップします。

するとSafariの設定画面に移ります。Safariの設定画面の一番下に「履歴とWebサイトデータを消去」という項目があります。

ここをタップします。

これだけでキャッシュはクリアされます。

制作中など何度も確認する場合は、ブラウザのブックマークやホーム画面にショートカットを作るなどしておくと便利です。

 


 

今でこそ光が主流ですので、その恩恵はあまり感じられないかもしれませんが、インターネットがもっと遅かったころ、これはとても重要でした。このキャッシュのおかげで、ページが素早く表示できたのです。

今でも、wifi環境であればあまり関係ないかもしれませんが、3G、4Gといったスマートフォンなどのモバイル端末ではとても重要です。

ドコモやau、ソフトバンクといったキャリアは各社5GB/月 3GB/日 といった形で転送料に制限をかけていますね。これも要するに回線に負荷がかかるからなのです。

この回線にかかる負荷を軽減するキャッシュ。理解しておいて損はないですよ。特にホームページを作る方、ホームページを管理する側になられる皆さんには特に重要です。

 

 

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