ホームページの「集客できる」原稿作成方法①-ベネフィット

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最終更新日:2018/06/27

ホームページを作る際に絶対的に必要な「原稿」の作成。

弊社の場合インタビューをさせていただいて作成するケースもあれば、クライアント様からご提出いただくこともあります。

皆さん自社の良いところや製品やサービスの詳細を気合を入れて書いていただいているのですが、ほとんどの場合抜けているのがベネフィットです。

キャッチコピーなどユーザーの心に響かせたいフレーズなどはなおさらベネフィットが重要です。
心に響くといっても、「ステキ..」みたいにセンチメンタルに響くのではなくて、「これは良さそうだ。もっと詳細を見てみよう」と思わせるビジネス的な「こころに響く」です。

ベネフィットとは?

ベネフィットとは「それを購入したことでユーザー(お客様)が得られる価値や未来、利益といったもの」で、製品やサービスの良いところではありません。

例えば、ダイエットの商材を売りたいとします。こうした場合にご提出いただく原稿はほとんどの場合「徹底した食事管理で痩せられる」とか「最新の機材でどうのこうので良い」といったものが多いのですが、こうしたものより

「ダイエットが成功して、スタイルが良くなって、男性にモテモテの私」のように、それで得られる未来。これをイメージさせてあげることがとても重要です。

もちろん、自社の製品の特長やアピールポイントの記載も大事です。
しかし、これに終始してしまいベネフィットが無いケースがとても多いです。

人間タイプ的に違う「響く」コピー

ベネフィットが重要だと上で説明しました。こんどはどのようにベネフィットをふまえたコピーを考えればいいか。

ここで皆さん耳にしたことがあるかもしれませんが、「ペルソナ」をします。

ペルソナとは簡単に言うとターゲット。そのターゲットを具体的に絞り込んだ人間像といったところです。本当に心に響くコピーを作るには、人間のタイプによって響く言葉は」違うので、このペルソナを細かいところまで作りこんでいきます。

余談ですが、スープの専門店 soup stockさんなんかは「秋野つゆ(37歳)女性、都内在住、独身か共働きでお金に余裕がある、都心ではたらくキャリアウーマン。性格は社交性があり、シンプルでセンスの良いものを好み、フォアグラよりレバーを好む…(もっとあります。)」さんという架空の人物を作り出し、その秋野さんに対するマーケティング戦略を行ったことで、今の成功につながったといわれています。

人間にはいろいろなタイプの人がいて、これをサイコグラフィック(ライフスタイル、行動、信念、価値観等)デモグラフィック(年齢、収入、職業等)、ジオグラフィック(地域性)といった形で分類し、自社のターゲットがどれに当てはまるかを考えます。

例えば、上記のダイエットの場合、これを欲する人のタイプとして「都会型」でしょうか?それとも田舎でスローライフをこのむ「カントリー型」でしょうか?

どちらかというと「都会型」かと思います。

そうすると今度は都会型の人が好むコピーはどんなものでしょうか?

「ダイエットで健康な体に」でしょうか?もしくは「ボディラインの出るワンピースなんて怖くない!」でしょうか?

というように、デモグラフィック、サイコグラフィックをしてペルソナした人物象をターゲットに考えていきます。

ホームページに訪れたユーザーは3秒で離脱する

ウェブはいくらでも比較ができる媒体なので、ホームページをクリックして開く際、すぐに戻る前提で見てきます。
一瞬でそのサイトを見るかどうかを判断します。

ファーストビューといわれる、スクロールしなくても見える領域でそのユーザーの心をつかむ必要があります。

そこに置かれる「キャッチコピー」を御社の商品やサービスのアピールポイントではなくて、ベネフィットにすることでサイトの滞在時間やコンバージョンは飛躍的に高まります。

アピールポイントは同じような商品やサービスの場合「だいたいどこも同じようなことを言っている」というケースが多くあります。ホームページ原稿を考える際、アピールポイントばかりを並べるのではなく「ベネフィット」を書いていく。という点にも注力してみてください。